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塩害対策の除塩資材「てんろ石灰」
塩害土壌は石灰資材と土壌の混層がポイント
塩害を受けた土壌の表層には大量の塩分が含まれている。塩分中 (NaCl) に含まれる塩素イオンは陰イオンであり、土壌に吸着されにくいため、水によって効率的に除去できる。
一方、ナトリウムイオンは水溶性ナトリウムと交換性ナトリウムとして存在しており、このうち水溶性ナトリウムは雨水や代掻き用水によって下層へと容易に移動する。
しかし、土壌(マイナス荷電)に交換吸着したナトリウムは、石灰資材を施用して土壌と混合し、カルシウムイオンと交換性ナトリウムとの間で陽イオン交換反応を起こさせ交換性ナトリウムを水溶性ナトリウムに変換して下層に移動しやすい状態にすることが必要である。
除塩資材の「てんろ石灰」
てんろ石灰は、東日本の津波被災農地における除塩対策として(東京農業大学東日本支援プロジェクト土壌肥料グループ)が福島、青森県八戸のイチゴハウスや水田ほ場で実際に使用している資材である。 現地の除塩資材としてのてんろ石灰施用量は1t/10aである。この資材はカルシウムの形態が溶解性が少ない珪酸カルシウムが主体であり、数%のフリーライム(CaO)という水溶性カルシウムを含み、長期間溶出するため土壌コロイドに吸着されたナトリウムイオンを継続的に追い出すには最適である。また、カルシウム以外にマグネシウム、りん酸、鉄、マンガン、ホウ素などの微量要素を含んでいるため塩基バランスの適正化が保たれ、微量要素の供給にも役立つ。
詳しくは東京農業大学東日本支援プロジェクト土壌肥料グループ速報を参照
